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帰国してから(約1ヶ月)5冊目の本を読了。
これは人生で初の快挙というぐらい読書熱が上がりっ放し。
読みたい本を読みたい時に発券し選ぶっていうバイオリズムが最高潮にあるのかもしれない。


ここ2日間で人生に彩りをもたらす本2冊と出逢った。


今のところ思い出す限り、私の人生で本当にすごかったと思えた本は、
三島由紀夫の「金閣寺
金閣寺 (新潮文庫)

金閣寺 (新潮文庫)



トルーマンカポーティーの「冷血」
冷血 (新潮文庫)

冷血 (新潮文庫)



だったけど、
今日読み終わった本
遠藤周作の「海と毒薬」
海と毒薬 (新潮文庫)

海と毒薬 (新潮文庫)


もそこに加えることになりそうだ。


3ヶ月iPhone青空文庫と、アランシリトーの「長距離走者の孤独」以外読むものがなかったのだけど、
日本帰国してからすいすいっと日本語でなんでも手に入るようになってから、
人におすすめされたものを読む/見る
ことや自分が以前から気になっていたものを読む/見る
ということで消化していく作業が非常に気持ちいい。



人におすすめされたまま結局ないがしろにしてしまうことというのは多々あることで、
そういうのが気になってしまう質だと思う。
気にしなくとも日々はもちろん過ぎるし生きていける。
けどそういう小さな気になっていたことがふっと無くなるとなんだか嬉しい気分がするものだ。
この調子で本当に大学時代から見ていない
ニューシネマパラダイス」と「マイガール」見ようかな。
あと「狂い咲きサンダーロード」も。


話を読書にもどそう。
そして今読んでいる本(6冊目)

村上春樹アンダーグラウンド

アンダ-グラウンド

アンダ-グラウンド







これも私の人生という名の本棚に加えられるほどクオリティが高い。



まだ読了していないけれど、

これは地下鉄サリン事件についての当事者インタビューから成り立つ作品で、

通常のストーリをもった村上作品とは一線をなす。

さすが作家はマスコミと違う、と冒頭の文章を読んで思った。

そして作家としての村上春樹をはじめて尊敬した。



はじめて特別にしっかり村上春樹はすごいと思った。

今まで数々の作品をなんだかんだ読んできているけれど

どうも「好きな作家」と言うまでに至らなかったけれど、この700ページ以上にも及ぶ作品は社会的、歴史的にも価値ある一冊だ。





サリン事件が起きたのが1995年、ほんの発売は1997年なので

今読むのも遅すぎるのだけれど、

それでもこの本を読むことでサリン事件について理解を深められることは確実だ。

60人近くのインタビューからなるこの作品、ぜひ1章だけでも読んで欲しい。

読んですぐに今まで読まなかったことを後悔する作品。

はやく読み終わりたい!