Devil beats his wife

また0:30ごろ目が覚める。
世界地図を見ながら次のホストの場所を見つけると、結構スロベニアの東のほうだと気がつく。
ハンガリーに近いし、Zagreb(クロアチアの首都)にも近い。
オーストリアにも近いし、んー!どうしよう。
迷う。どこにでも行けちゃう。
けどなんとなく2年間ぶんの旅路を作ってみる。
Hightideの手帳にしてからこの世界地図のページは何度も開いているけど、本当にわくわくする。
アフリカの国も結構覚えたし、カリブ海パナマの国々もわかるようになってきた。
オランダへ手紙を書いたり、日記書いたり、また朝になっちゃった。5:30。

7:00に目が覚めちゃって、強風が窓をきしませている。今日は焚き火は出来ないな。ちょっとガッカリ。
みかんを食べながらスープをつくる。
マッシュルームスープ。
Zachが珍しく起きてこないのでEastern Europe (東ヨーロッパ)lonely planet(英語版の地球の歩き方みたいな本。でももっと実用的な情報が書いてある)をパラパラと見てみる。
ヒッチハイクの記事を見ると、結構ネガティブなことが書いてある。
安全性は高いエリアだけど、厳しいし、料金を払えと言ってくるドライバーもいるみたい。女性へのアドバイス 「不信感を最初に感じた時に車から降りること」いやな感じがしたら、我慢しないですぐに降りる。
これは大事だな。
「乗せると言っても怪しかったら断る勇気も大切。」バックパックはトランクに入れない。ドアを自分で開けられるポジションに座る。うんうん。
気をつけよう。
大丈夫、一日ずつの距離は短めに設定したから夜にはならないし。うん。サインボードをつくるのが楽しみ!

少し調べれば知れることなのに「知らなかった」でトラブルに巻き込まれるのはバカだけど、個人的またはマス主観でのネガティブなことは知りたくない。
旅の情報集めは常にリテラシー
ちょっとブルーな気持ちでZachと町へ。

今日は単語じゃなくて、「緑色のお茶を下さい。」とクロアチア語で注文。
店のお姉さんはにこにこ。
私もにこにこ。

Angus(Tinaの旦那さん)から電話。
次の月曜日までこないはずだった電気屋さんが今日の11:00に来る、とのこと!
「何事も時間通りに起こらないクロアチア」とTinaが言うほどの時間にルーズなクロアチア人。
しかもここはLazy=めんどくさがりで有名なダルマチア地方。
最初の晩に「暗くなる前」に火が起こせるようにとTinaが注文した薪屋さんは月が輝き出す頃現れたし、「今週中」が「次の月曜日」になり、ガス屋さんもボイラー技師も「昼間」来ると言って日没すれすれに来た。
まあ気長に待とうか。
今日来るならどちらにせよ良い知らせだ。

もうひとつのAngusからのアドバイスで、町の港に停泊中の彼らのサマーボートからバッテリーを借りてもう一度発電機にトライしてみてはとのこと。階段を分解して取り出したバッテリーは、大きさは牛乳パック2個分くらいなのに15kgはあろうかという重さ。これを持って15分、坂の上のLucice orchardまで帰らないといけない。
Zachがいなかったら私、ここでの生活どんなだったろうと思う。

帰り道、雲のむこうに太陽がいるのが見える。
そして、雨もパラパラ。
狐の嫁入りだ。
古い英語で"Devil beats his wife"
悪魔が奥さんをいじめてる
って言うんだって。
泣いてるのかな、悪魔の奥さん。
「Hey,Devil, Please stop making your wife cry!」って空に叫んでみる。
仲直りしてー!
奥さん、笑ってよ。

一度も休まずZach、お家についてさっそく発電機につないでSwitch ON!
ブイーーーーーーーーーン!!
動いた!やったー!
2回目の故障からの復活。
2回目の感動。
2l日ぶりの電力!!!!!

11:10。
電気屋さん到着。ミラクル!!!!!
Dobro dan!
天気が良いね!って現れた。
本当だ、日差しが暖かい。
Devil and his wife made their peace.
悪魔の夫婦、仲直りしたみたい。
ふふ♪
今日はソーラーパワーも期待できそうだ。