オリーブが死んでいく音を聞いた

午前中久しぶりによく晴れたので渇いてきた剪定済みのオリーブの枝を燃やすことに。


バチパチパチっと燃えていく枝。
白い葉に引火すると一斉にはじけて灰になっていく。
オリーブが死んでいく音。
たくさんの小動物が一斉に断末魔の叫びをあげているかのような一瞬に大量のいのちが奪われていく音。
その短く力強い炎。
美しく高く燃え上がる炎。
真剣なまなざし。


なんで植物は剪定が必要なんだろう?なんで切った枝は燃やさなくちゃならないんだろう?
人間は時間泥棒だ。
何年もかかって伸ばした枝を1時間で灰にしちゃうんだから。


土に早く返すため?
毎年やっていたら土地が間に合わないくらい大量になっちゃうから?
教えてくれるホストがここにはいない。
もっとちゃんと知りたい。
仲良く植物を手入れする方法。


今日もずっと「let it go」について考えていた。
それは大人になるってことなんだろうか。
「見守る」
ってこと。
「善きを願う」
「待つ」
私は木村さんのりんごのことをいつも思い出す。
野生の木。
「let it go」はorganicの基本だと思うんだけどな。


火が好き。
とZachが言った。
Fire is always hungry.
私もたぶん好きだ、火を見つめること。
けど木と会話してた。


枝を切り落として「お前の成長すべきはこの方向じゃない」って、教えるのは人間じゃない。
人間はいつも自然から教わるのだ。
結局。


今日食べたキャロブの種がどこかで芽を出しますように。