おいしいコーヒーの真実

やっと見れたー!
2007年にWWOOFしたホストからわざわざメールでオススメされていたんだけど、まだそのとき日本公開の予定はもちろんなくて、Webだけ知っていたんだけど、3年越し!でやっと見た。
期待大で・・・!


そして感想は、、、、
うん、知ってた。。。って感じでした。
この映画、問題提議だけしかもかなり浅いところで終わっちゃってる感じがする。
知らせるという意味では十分な機能を果たしてるんだけど、
なんだか100点の衝撃を受けることができなかったというか。
もっともっと明らかにする数字があるべきだったのでは?
と思う。


知ってたというのはフェアな感想じゃないにしても、
興味ある人、意識的な人が見て楽しめるというか真新しい感じがしないというか、わざわざ映画というメディアにしなくて良かったかなというか。


このホームページを見るともう映画の内容はわかっちゃう。
http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/
最後に日本公開に尽力した人のインタビューが出てくる。
「イギリスのスーパーでは普通にフェアトレードのバナナとかコーヒー、チョコレートが売っている。値段も大して変わらない。つまりシステムが日本と違って確立されている。」


他国で成立していて日本で成立していないなら、日本なりの戦略をたてないとだな。


コーヒーショップでの実体験、せっかくマイタンブラーをもって買いにいったのに、店員さんが一度紙コップの中でコーヒーを作り、それをタンブラーにまた移し替えていた。
こちらの意図を汲んでくれていないということで、コーヒーショップの責任者に電話をかけたら、その後ビーカーの中で作るように改善してくれた。という話があった。


声を出していく、伝えるということが大切。
そして、協力している人たち、会社に、感謝や応援の気持ちを伝えること(褒める)もしてみようというのも良かった。


映画公式サイトのリンクページでは協力団体のwebページや、
フェアトレード商品を扱っているところや、カフェが紹介されていて、これは良い試みだと思う。
http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/link.php




あと、同じフェアトレードに関する活動で私が紹介したいのが、視覚的にもキャッチコピーも、そしてすごく効果的な戦略だなと思ったOxfamのMake trade fairキャンペーン。
「Ever felt dumped?」
っていう活動だったんだけど、私が本格的にフェアトレードに興味を持ったのもこの活動がきっかけ。
http://www.maketradefair.com/en/index.php?file=dumpedphotos.htm


アーティストや俳優を使った写真戦略。
彼らが、牛乳やコーヒーやチョコレートを「Dumped」=投棄されている。
「Ever felt dumped?」はうまく語感よい感じに訳せないんだけど、つまり、「投棄されてるって意識したことある??」かな
アイキャッチもすごくいいんだけど、文章も単純でわかりやすい。


例えば
Over 1 billion people – most of them farmers and farm workers – live on $1 or less a day.


1億人の人々ーー大半は農家や農家で働く人々ーーが1日1ドル以下で暮らしています。


The European Union gives its dairy farmers $2 a day in subsidies for every cow. This is more than half the world's population have to live on each day.


ヨーロッパ連合は牛一頭につき毎日2ドルを与えている。
これは世界人口の半分以上の人の毎日の生活費に相当。



フェアトレードを知ってからフェアトレードコーヒー買いにいったり、適正価格のバナナを売っているスーパーを探したりしていたけど、しばらくしてから、学生でお金もなかったし、苦しくなっちゃうからやめちゃった。
もっとお金がない人たちのためなのはわかっているんだけど、
なんか、輸入するのにたくさんエネルギーつかっといて、そもそも環境に悪いのに、世界貢献だなんだってわたしはどこに正義感を求めれば良いのかもわかんなくなった。
自給率すら低いのに、日本の農家を助ける方が先じゃないかとも思ったし。


今もその気持ちは変わっていなくて、
正直海外はやっぱり、消費者に選ぶ権利があるし、システムは確立されているけど、日本じゃまだまだ。
価格も高い。選びたくても選べない感じは変わっていない。


映画を見て新しかったのは、NYとLONDONのコーヒー取引所が取引価格を主に決めているってこと。
輸入をあと1%変えれば世界は変えれるってこと。


知ることがまずは一番大事かな。
わたしも「知らせること」で協力したいな。