タイカレー研究中。



ちょっと前は麻婆豆腐に始まり、豆板醤を利用したレパートリーを増やしていて、麻婆トマトと麻婆そうめん。
そのあとトマトラーメンの開発。


そして今はいかにタイカレーをおいしくヘルシーに作るかを研究中です。


来年のUnityExpressのメニューに加えようと思っていて、毎日試作してます。
イカレーペーストを使うのだけど、季美レシピはまず鶏肉をいれません。何かタンパク質を入れたい場合は大豆製品(たとえば厚揚げ)を入れます。もしくは完全に野菜のみ。
つまりベジタリアン対応レシピで考え中。
エビエキスが入っているから本気ベジタリアンの人に提供するには、ベジ対応のタイカレーペーストがないとまずできないのだけど、多分ヨーロッパにならあるはず!


最初は、ココナッツミルク入りのパウダーを買って来て、(つまり水と具材だけ入れればできる)好きな野菜を入れてつくるところからはじめたのだけど、具材を工夫するところから。


季美レシピではまずナスを最初に油で炒める。
と、ナスがめちゃくちゃジューシーになります。
私が働いていたタイ料理屋さんは美味しくて評判だったのですが、
ナスは皮を全部剥いて、火を通すのが速くなるようにレンジで一度予備加熱して、それからストックしておいたカレースープと一緒に加熱するという方法で野菜のフレッシュさを保っていました。
でも季美レシピはナスがすごくジューシーで見た目も◎です。
パプリカなんかも、一度炒めるとだんぜん美味しくなります。
野菜に自信あり!


で、今研究しているのが、ココナッツミルクを使わずにタイカレーを作れないかということ。
タイ料理屋スタッフ時代、オーナーがマクロビに凝っていて、お店の人気のタイカレーを冬の間メニューから消していました。
理由は、ココナッツは食材の中でも「極陽性」つまり身体を冷やす食材なので、冬は摂取するべきではないとのこと。
季節感を考えるのも、それから身体への影響を考えるのも素敵なことなのだけど、グリーンカレーはさすがに一番人気だったので大ブーイング(スタッフ含む)。
ということでグリーンカレーだけ復活。
オーナーの意向が中途半端なかんじで通った状態でした。
マクロビってなんぞやというスタッフからは理解できん!とオーナーに怒り。


そんなすったもんだがあって、でも私は結構オーナーの意見は面白いと思っていて、タイ料理をマクロビと照らし合わせると、美味しくするためには白砂糖はたくさんつかうし、ココナッツミルクも欠かせないものだし、どうにかならないかなーと思っていました。


そのときは思いつかなかったのだけど、最近ババロア用に購入してあった豆乳!これをタイカレーに利用できないかと今試行錯誤です。
しかもこれならココナッツミルクより安いし手に入りやすい!
作ってみたところ味は、あまり問題ない。
でも問題は色。
あんまり美味しそうな、鮮やかな色にならない。
グリーンカレーでもレッドカレーでもやったけど、同じようないろになっちゃう。
多分私の豆乳の分量が多すぎるのかもということで、少しずつ水:豆乳の比率を変えてみてます。
味にもシビアに影響するので難しい!
色ばかり気にすると今度はしょっぱくて辛いだけのスープになってしまうし。
コクをだすのにはナンプラーと砂糖の仕上げもカギかな。
一応、そのタイ料理屋時代と同じメーカー(MAE PLOY社)のものを使ってます。


ふつうタイカレーは、ペーストを油で炒め、香りを出す→ココナッツミルクと水を加え煮立たせる→具材を入れて煮込むというかんじ。


なのだけど、豆乳は煮立たせると分離してしまう。
でも野菜はしっかり火を通す必要がある。
だから最初に野菜を別で火を通しておく必要がある。


それとフィッシュソース(ナンプラー)と、追加砂糖分の調整も考えないとなー。白砂糖はもちろんあまり使いたくない(これはマクロビの基本のき)のだけど、和食や洋食の場合ははちみつやきび砂糖に置き換えられるけれど、タイカレーはどうかな。洗双糖かてんさい糖ならくせがないかな。
などなどまだまだ試すことはいっぱいです。


コックさん(タイ人)は味加減が本当に上手だったなぁー。
いつも、大さじだ計量カップだは使わずに、おたまですいすいすいっと魔法みたいに容器からすくって、砂糖やナンプラーをスープに追加してました。頑固料理人でかっこ良かった。


今日は、グリーンカレーミニトマトを入れるとおいしいことを発見。これはパッケージの写真に載っていたのをやってみました。
マクロビやらベジタリアンやら興味ないひとにとってはなんぞやの話だと思うけど、タイカレーのオリジナルレシピ、研究中です。というはなしでした。