いちばん美しい夜


もうすぐ、1年で一番月がきれいに見える夜がやってくる。


毎日は楽しくやってます。
充実させようと努力してます。

最近小難しい本なんか読んじゃってというイメージでしょうが、
海外(オランダ)生活で、悔しかったことは、
私がより多くの日本の抱えている病に気がついたこと。
気がついていなかった自分。
あとそれをどうやって友人(わたしの周りの日本人)に伝えるかということ。


オランダが、海外が一番とかじゃなくって、
日本は、はっきり言って、幸せな国ではありません。
これは実感したし、事実だ。
ひとりひとりが、満足した人生を送っているかとか、日々が楽しいかそうじゃないかじゃなくて、
日本は、社会的に幸せな国ではありません。
精神的に豊かな国でもありません。
そしてその理由を私は知っている。というか知ることができた。今回も前回(3年前、イギリス)も。


さらに悔しいのは
その病をぶちやぶれるようなHappyなfactorをまだ見つけられないということ。
日本には、誇れる「文化」はあります。
古くから存在する伝統芸術/工芸も、アニメーションに代表する現代の日本独自ともいえる文化とか。
でもそれは独自だから誇れるのであって、ひとりひとりの心の中にある、誇れるものとは違う。
治安がずばぬけて良いというのも、また違う話。


日本の政治は国民を幸せにするのに効果的に機能していないし、
機能させるための国民感情が、マスコミと教育の怠慢(または洗脳)のせいで、湧いてくることも無い。
日本、日本というけれど、べつに海外が良いと言っているわけじゃない。
知りたいことを知ることができないんです。この国にいると。



病の存在は明らかになった。
そこでどう動く?
知らなかったといって今までどおり生活する?
病の存在を無視して?
どうしてそうなったか、なりえたのかの理由を知りたくはないか。

だから少なくとも一歩外に私は出たい。


明らかです。知りたいことを知るのには、今は読書しか無いです。
いま私は「本」という「日本の外」から日本を見てみているのかもしれない。