そこに愛はあるのか日本

朝一番、通勤ラッシュの国道1号線。


排気ガスにまみれた街路樹が悲しい。
歩道には夏の間中強い日光を浴び続けた雑草が、変色しながらも子供の身長を超えそうなほどにのびきっている。


無性に悲しくなる。
ほこりまみれの道。
まだ、この国を愛するようになるまでは時間が足りなかった。
早く旅にもどりたい。
花も咲かない道を信号待ちしながら、学んだものが1秒ずつ殺されていく気がする。
この平和ボケした国で、ひきのばされた幸せなんかにしがみついていられない。



昨日海外求人サイトをチェックした。
仕事に妥協したくない。
時間を無駄にしたくない。
一刻も早く自分のクオリティを見つけてそれに向かってつっぱしりたい。


だから今は、ここは私の居場所じゃない。
必要としている場所がある。
実力を発揮できる場所がある。


なにがいったい日本の豊かさなんだろう?
こんなに労働条件の悪い国は無い。
ある程度の仕事、ある程度の給料、ある程度の幸せ。
少しでも満足できないなら、それは人生の、時間の無駄だ。
自分に失礼だ。


命題をシェアできる友達。
それもひとつの理由。


豊さってなに?
物質的に豊かだと勘違いしていても、食料自給率は40%だし、知っての通り天然資源の無い国だ。
生鮮食品なんか笑っちゃうくらい高い。
添加物だらけの食品、浸透しない食の哲学。


愛はあるか?
人生を楽しんでいる人、仕事に抹殺されず時間を本当に有意義に過ごしている人。
受け入れることで示される友情、家族愛、すべてが足りなすぎるんだ。


だからわたしは怒っている。
日本に、私に。


まだまだ時間が必要なんだ。
愛せるようになるように。
受け入れられるように。
もういちど旅立つ。
しっかりと準備を整えて。
厳しくても勝ち取るんだ、ゴールは見つけてからじゃない。
そこがスタート。