読書、ときどきオリンピック。

1日、雨模様。
オリンピック競技を、はじめてテレビで目撃。
女子フィギュアスケートのフリープログラムを見る。
4分間が私にとって長いのか、平行して違うことを考えてしまい演技が記憶に残っていないけれど、
昼、夕方、夜。と3回以上は日本人選手の演技を見るほど
今日はテレビのついていた日だった。


昨日の夜に春樹の小説を読んでいたから、
日本の選手の表情から読み取れることはとても新鮮。
小説の世界では、言葉の世界では、あまりにもすべてが美しく完結されすぎている。
特に春樹の世界では。
人物はストイックだし、心理描写もとても耽美的。
スポーツの世界はとてもシビアでそれに近いものがあるような気がするけど、浅田真央の演技を見ていたら少し人間味を思い出した。
あれだけの動きのある競技をカメラでとらえる技術もすごいなあ、なんて映像の勉強をかじった目線も交えながら。


1Q84はだんだん、春樹のメッセージ性に触れる部分になってきた。
メッセージ性と言うよりは価値観の核みたいなところかな。
共感できる部分が多い。
日記を付けていると、春樹の文体に影響を受けているのがわかるなーってぐらい濃い読書体験。


去年、高木正勝さんのトークショーで、
読書をしているときに、ふっと考えごとが浮かんで、そのまま物語(文章)の内容から離れて考え事に浸ってしまう瞬間
そうなったときに、ああ良い読書体験したな〜と思うと言っていたけれど、
そういう瞬間が何度も私にもあって、
あるラインからインスピレーションをうけて「そういえば○○‥…」
ってなる、これが楽しみで今読書を続けているのかもしれない。
しばらくそういう時間がまとめて取れなかったからな。
今日は朝まで読書することになりそう。