洗濯機の朝

朝、一度起きて洗濯機を回す。
そのなかでのまどろみが心地よくて、すごく幸せを感じる。
ずっとこのぐるぐるの中で眠りについていたい、と思った。
のんびり支度をして、外に出ると、久しぶりに怪しい雲行き。


働いていたら、やっぱりあめが降り出した。
久しぶりだ。けれど優しい雨
名古屋の雨はなんだか嫌なにおいだった記憶があるけれど、今日の雨がは雪のようにしずかな霧雨。
やわらかな雨。


今日仕事終わりに下北沢のBARに行こうと思っていたけれど、濡れた地面が怖いので三鷹TSUTAYAに本を読みに行く。
吉祥寺で働きだしてから、もっぱら私の図書館化している。
いすも、ちょっとしたサイドテーブルもあるので、書き物するのにもってこい。
三鷹だから、あまり混んでいないし、レジから見えないシートにこしかけてうとうとしちゃうときもある。(怒られたこともあるよ!「ここは寝るところじゃありません!」)


今日もおもいつくままに、本を読みあさっていたら、また気持ちが揺れ動く。


今また、ターシャ•テューダーのポストカードブックをめくっていたら、
ターシャの手に握られた花束のなかの、一枚の紅葉におさめられた赤と緑のグラデーションに感動して、目も心も田舎暮らしに奪われてしまう。
一枚の葉に感激するような、心のなかからわき上がる小さな喜びを紡いで行けるような毎日を、私のベースにできたら幸せだろうなと思う。


昨日はヒッピーのコミューンで暮らすことを経験しても良いかもなんて思っていた私は、今日のトシミどころか、もう今のトシミ状態。
プランが、気持ちがネズミのようにするりと逃げる。
気持ちが、住むことができない。
住まわせられないし、つかみ取れないし、籠に入れたい訳でもない。
ひもがついているのに脱走してしまった犬のような私。


けど、こうして迷いながら足を動かしてる今が、わたしにとっての完全燃焼だ。
今日もよくがんばりました。