東京の君へ

東京生活、はるか1年前。
イギリス資金ためるぞーっと、心機一転。
東京に住むということもチャレンジ。


たまにトラウマ的に思い出しちゃう。
あの日々ってなんだったのかなーって。
わたしは東京には負けちゃったと思ってる。
自分がすごくできないのを実感したし、なんの実力もないなって思った。
いきなり広くて、強い社会を見た気がした。
「お金を稼ぐ」ってことにすごく甘かったんだな。


そんな感覚を共有できる友人もできなくてすごくすり減っちゃった。
弱かった。


わたしは「お金を稼ぐ」のが目標で、
東京で働いていたあのひとたちは、「ここの仕事を通して夢に向かうこと」が目的だった。
もしくは「個々で仕事をして実力をつけること」が目的だった。
だから、わたしが「イギリスに行くためにお金を稼ぐ」なんて不確実な夢は、甘かった。
ぜんぜん理解できなかったと思う。
わたしももちろん実力はあげたかったけど、「とりあえず、半年。」しかやらないつもりでいたから
ぜんぜん本気じゃなかった。


不誠実な理由で働いてたの私だけだったかもしれない。
失礼だったんだな、すごいパワーあるなかで、割り切って働いていたわたし。
それでもこのコミュニティの中から何かを得ようともがいてた半年間。
彼らのおかげで、わたしは旅立てたんだ。
それは本当。


まだ胸張って会えない、昔の仲間。


新しいお店をオープンして、店長になったと聴いたよ。
この1年で、君はずいぶん成長したんだなぁ。


私はどうだろう?


得た物はたくさんあった、勉強になったこともあった。
けどまだ、あの場所に集まっていたあなたたちみたいに「自己実現」できてない。
確実に、変わったけど、あのとき描いていた飛躍じゃない。


悔しいぞ!


なにが引っかかってるんだろう?
今日やれることをやるまでだ。


早く会いたい、胸を張って、君に。